映画で学ぶ知の技法

寺子屋名物授業の一つ「映画で学ぶ知の技法」は、指定された映画を鑑賞して人間生活の営みや心のやりとり、文化・社会情勢の分析を行う寺子屋オリジナルの授業です。

机にテキストを開いてゴリゴリ問題を解くだけが勉強ではありません!!!

映画はエンタメ要素こそ強いですが、複雑な人間関係とそれを取り巻く社会、取り留めのない言葉のやりとりから感じ取るメッセージ、待ってくれないストーリー展開、抑えきれない涙腺とハートの躍動、学べるものは山ほどあります。

映画こそ、楽しみながら、心と頭を動かしながら学べるとんでもなく凄い教材なのです。

もちろん、観て終わりではありません。

鑑賞後は映画の感想を書いてもらい、その後、塾長の映画分析を行います。 今までの通常授業で習った国語や歴史、地理、理科などの知識も絡ませながら分析をしますので、育ち盛りの知的好奇心をグングン刺激していきますよ!

寺子屋生もしくは提携している全国の塾の生徒がリアル&オンラインで受講可能!(中学生〜高校生が対象)

鑑賞映画「ラストサムライ」

あらすじ

南北戦争の英雄であるネイサン・オールグレン大尉は、除隊後は自分を見失い酒に溺れる日々を過ごしていた。そんな中、彼は近代化を推し進める日本政府に依頼され、渡日して政府軍に西洋式の戦術を教えることに。しかしオールグレンは政府軍に敵対する侍たちとの戦いに敗れ、彼らの捕虜となってしまう。侍たちの集落で過ごす中で、一族の長である勝元盛次らの武士道精神に感銘を受けたオールグレンは、彼らとともに戦うことを決意する。

受講生の感想の抜粋

 

・中学3年生「主人公を苦しめていた悪夢。それが作中で描写されなくなるにつれて、彼自身が心の安らぎを手に入れつつあることが分かりました。」

・中学3年生「大事なシーンや印象的なシーンで【桜】がたくさん出てきたので、重要なキーワードなんだと思った。」

・中学1年生「侍一人一人が不安を持ちつつも侍としての誇りを守ろうとし、また、戦でも必死に戦い、名誉の死と言いながらも必死に生きているようで、人間らしさと強さの両方を持っている気がしました。

・高校3年生「結局、【ラストサムライ】って誰だったんですか?」

 

鑑賞映画「スタンドバイミー」

あらすじ

スティーブン・キングの短編小説「死体」をロブ・ライナー監督が映画化したノスタルジックな青春ドラマ。オレゴン州の小さな田舎町キャッスルロック。それぞれに家庭の問題を抱える4人の少年たちが、町から30キロばかり離れたところに列車の轢死体が放置されているという噂を聞き、死体探しの旅に出る。出演はリバー・フェニックス、ウィル・ウィートン、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル。

受講生の感想の抜粋

 

・中学3年生「クリスがイケメンすぎる。性格もかっこよかった。死体を発見して英雄になろうとしなかったのは、4人が本当の英雄の意味を見つけたからだと思う。」

・中学2年生「面白いところも沢山あったけど、家柄で何もかも決まってしまう世の中を描いてあって、考えさせられるところがあった。みんな悪ガキだったけど、特に上下関係もなく仲良くしていて、友達のことを想ったり、この世の中について涙を流したりするなど、それぞれ良いところがあって良かった。」

・最初は死体を見たいという興味本位で死体を探しに行ったが、最後は「人の死」を自分達の利益にするのは良くないことに気付き、冒険を通して男の子達が成長していった感じがした。

 

鑑賞映画「風たちぬ」

あらすじ

宮崎駿監督が「崖の上のポニョ」(2008)以来5年ぶりに手がけた長編作。ゼロ戦設計者として知られる堀越二郎と、同時代に生きた文学者・堀辰雄の人生をモデルに生み出された主人公の青年技師・二郎が、関東大震災や経済不況に見舞われ、やがて戦争へと突入していく1920年代という時代にいかに生きたか、その半生を描く。幼い頃から空にあこがれを抱いて育った学生・堀越二郎は、震災の混乱の中で、少女・菜穂子と運命な出会いを果たす。やがて飛行機設計技師として就職し、その才能を買われた二郎は、同期の本庄らとともに技術視察でドイツや西洋諸国をまわり、見聞を広めていく。そしてある夏、二郎は避暑休暇で訪れた山のホテルで菜穂子と再会。やがて2人は結婚する。菜穂子は病弱で療養所暮らしも長引くが、二郎は愛する人の存在に支えられ、新たな飛行機作りに没頭していく。

受講生の感想の抜粋

 

・中学2年生「設計した飛行機が飛ぶことに成功している描写よりも、失敗して墜落している描写の方が多いことから、日本は当時、財産などがギリギリの状態で戦争をしていたのかなあと思った。最後は飛行機がしっかりと飛べて良かったと思った。ただ、一機も帰って来れなかったのはすごく残念だった。」

・中学3年生「最後の夢の中のシーンで、二郎の尊敬している人が菜穂子のことを「風のような人だ」と言ったところから、飛行機は風によってさらに威力を増すことが出来るので、二郎は菜穂子と出会ったことで、より成長できたということを伝えたかったのだと感じました。

・中学2年生「僕には二郎が少年のように見えました。飛行機の時の探究心や恋人を心から愛する姿がとても素直な少年に見えました。」

・高校1年生「私が印象に残ったのはカプローニである。彼は二郎に夢を与えたが、同時に二郎を闇に引き込んでいたと思った。闇というのは一見すると輝かしい飛行機作りだが、それは人を殺す道具である。つまり二郎が飛行機を設計することは殺人につながっているということである。

 

鑑賞映画「最高の人生の見つけ方」

あらすじ

2大オスカー俳優ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが初共演を果たした人間ドラマ。実直な自動車整備工のカーター(フリーマン)と豪放な実業家エドワード(ニコルソン)はガンで入院した病室で出会い、ともに余命半年を宣告される。“棺おけに入るまでにやっておきたいこと”を書き出した“バケット(棺おけ)リスト”を作った2人は、リストを実現させるため人生最後の旅に出る……。

受講生の感想の抜粋

 

・中学2年生「最初のエドワードの印象は最悪だったけど、最後では180度変わった。最初のナレーターの「彼の最後の数日間は一般の人の一生分に値した」というセリフが、エドワードがカーターと出会えたことをきっかけとして、人として変わることが出来たのかと感じた。」

・高校2年生「エドワードとカーターが二人で旅していく中で、今まで気づいていなかった人生の価値や家族の大切さに気づいていく場面が感動的だった。」

・中学3年生「互いの人生に足を踏み入りすぎてケンカしていたけど、最後は二人で同じ人生を生きているような感じがした。リストがチェックされていくごとに、もう二人の旅が終わりに近づいているのかと少し寂しかった。

 

そのほかの鑑賞映画

・プラダを着た悪魔

・ラブ・アクチュアリー

・天使にラブソングを

・マンマミーア!

・ギフテッド

・レオン

・はじまりのうた

・シザーハンズ

・ボヘミアン・ラプソディー

・オペラ座の怪人

・ライフ・イズ・ビューティフル

・ショーシャンクの空に

・きっとうまくいく

・セント・オブ・ウーマン

・スクール・オブ・ロック

・フォレスト・ガンプ

・ニュー シネマ パラダイス

・ドリームガールズ

・鉄道員(ぽっぽや)

・打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

・デイ・アフター・トゥモロー

・キャデラックレコード

・GREEN BOOK

・ALWAYS 三丁目の夕日

・ジョーカー

・ヴィンセントが教えてくれたこと

・ワンダー 君は太陽

・ブラックレイン

・トゥルーマン・ショー

・グッド・ウィル・ハンティング

・パッチアダムス

・ビリーブ

・犬神家の一族

 

などなど、盛りだくさん!