寺子屋の指導

「昔は良かったね」を超えていきましょう

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今晩は、本日も粛々。



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2023年最後の「映画で学ぶ知の技法」は、

戦後の雰囲気を知ってほしくて、

『ALWAYS三丁目の夕日』です。



生徒の感想を聞いてみると

昭和の時代はよかったね的な感想や、

最後のシーンがよかったみたいな感想が多くて、



「君らって呑気だね」から始めてみました(笑)。



今年の共通テストの小説で、

戦後間もない頃が舞台の作品が出ていましたが、

背景知識が無い子には辛い問題が少しありました。

やっぱり映画や本のような芸術作品を通して、

間接的にでも一度追体験してみるのは大事ですね。



もうひとつは、私なりの解釈で、

おそらく原作の漫画や映画監督の意図であろうと思うところを伝えたかったのです。

つまり、

「懐かしい、昔はいい」で片づけないでほしい。



ということで、

登場人物から垣間見える、

昭和の闇みたいな部分にスポットライトを当てて授業をしました。



戦争の傷がいたるところに垣間見られたシーン。

新しい家電や技術に葬られる仕事

経済的に成長していく日本に、歪んだ人間が今後生まれるであろうことがわかるシーン。

子どもなんて大切に扱われる余裕がなかったこと。

当時の家族が、今から考えられない事情で成り立っていたであろう内容。

お金のために望まない道に進む人もいる話。



なんてことがあるからこそ、

皆が感じた「昭和の良さ」があったんだよという話。



もうひとつは、

じゃ、「現代にはこんな闇はないのかな?」という話。

映画の中で、

「今日も、明日も明後日も…。  夕日町3丁目には、奇麗な夕日が照っている。」

というセリフがありましたが、

昭和だけでなく、現代だってそうだと思うんですよ、

というお話をしました。

だから「Always」なんですよね。



念のため言っておきますが、

私の意見が正解というつもりはありません。

同じ作品を観ても、

君らのように考える人ばかりではないということが伝えたいのです。










さて、

授業後の感想をみると、

























「授業を聞いて、現代の方が幸せだと思いました」











単純だねー、君たち(笑)。

まぁ、

そのうちわかりますよ^^





ごんぼっち

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