今晩は、本日も粛々。
低学年の授業では、
漢字を自分で調べるための教材を、
渡してあります。
いろいろ理由はあるのですが、
最近、小学校の授業が増えて(英語や道徳・プログラミング)、
国語の時間が一番削られてしまい、
漢字は「やっといて」で済まされるのも散見されます。
だから、書き順はおろか、
部首を知っている子はまずいませんし、
体感9割くらいの子が、漢字を形で憶えています。
外国人の日本語初学者みたいな状態です。
ですので、低学年から調べる癖をつけるのですが、
まぁ見事なくらいに、差が出ること。
きちんと調べるようになる子と、
お家に方に聞いておしまいという子と(笑)。
高学年になると、毎週漢字テストをやるのですが、
こうやって、
わからない言葉や部首、紛らわしい漢字などを、
調べるようにしています。
それでもこの子は、テストの後、
「前兆って何?」
「鹿の子模様ってどんな柄?」
と私から質問されて、答えられませんでした。
道のりは遠い(笑)。
というのは、
例えば、最近の間違って使われている言葉、
嫁…(誤)奥さんのこと、(正)同居人の妻・息子の妻
させていただく…(誤)丁寧な表現、(正)依頼されたことに使う謙譲表現
言葉は時代によって変化するものなので、
変化自体はいいのですが、
単純に語感とイメージだけで意味を用い、
調べない
というのが原因だと思われます。
今日日、最近の生徒の課題は語彙力の少なさだ!なんて言う人もおいでるのですが、
そういう人に限って、
その語彙力の根幹である、漢字をきちんとやりません。
今、これだけ漢字が軽視されていますから、
こういうことがきちんとできるだけでも、
仮に同じ点数を取っていたとしても、
「土台が違う」状態になれるわけですね。
先取りしたり、
小難しいことをやるのも大事なのですが、
こういう地味なこともきちんと仕込まなくては、
「点数だけはご立派」という状態になってしまいます。
ごんぼっち