勉強方法

幼児・低学年のうちにやっておくこと

今晩は、本日も粛々。

 

小3の子が初授業でした。

最初は基本図形から練習で、

色板で作っていき、

お手本に線を引いて、設計図を作ります。

 

IMG_1641.jpeg

 

こんな感じで。

①色板と設計図で、大きさや形が異なる

②斜め線の引き方が得意でない

という特徴があります。

 

正直に言いまして、

低学年だろうが高学年だろうが、

ほとんどの生徒がここから出発です。

授業でじっくり、色板や積み木遊びの中で修正していきます。

 

①色板と設計図で、大きさや形が異なる

これがしっかりできていないと、数を量感覚でとらえることができず、

例えば、

計算を暗記処理する → 計算の工夫や暗算ができない

文章題で数直線を書くことができない

単位が異なっても同じものとしてとらえてしまう。

などなど、

将来なっていくことが、もうわかりきっています。

 

②斜め線の引き方が得意でない

ひとつは、指先の巧緻性が不十分の可能性があります。

これは集中力や知性の基本となってくるところです。

 

もうひとつは、線の出発点とゴール地点を把握してから線を引くということができていないので、

全体をみるのがあまり得意でないことがわかります。

ですので、

ざっと概観してから手順を考えたり、

黒板とノートを見比べてバランスよく書いたり、

ということが苦手です。

 

今回初授業の子を取り上げましたが、

小学生でめちゃめちゃ成績がいい子でも、

これらができている生徒を、まず見たことがありません。

 

こういう当たり前のことを入れずに、

大量にプリントをやったり、

反復演習をしたりしても、

応用可能な、柔軟な知識にはなっていきません。

 

この状態で中学校で、

過去問中心、

傾向と対策で、これやっとけばいいみたいな指導、

とにかく先取りで薄っぺらい理解をくりかえして、

高校の内容が理解できない、

大学での学問の面白さがわからない、

複雑なものからすぐ逃げる、

みたいな子たちに育っていってしまいます。

 

成績が良かった保護者ほど見過ごしがちの、

「どういう土台があったから、成績という数字になっていたのか?」

という部分にスポットライトを当てつつ、

生徒を育てていく。

 

これが寺子屋流です。

 

ごんぼっち