今晩は、本日も粛々。
小3の子が初授業でした。
最初は基本図形から練習で、
色板で作っていき、
お手本に線を引いて、設計図を作ります。
こんな感じで。
①色板と設計図で、大きさや形が異なる
②斜め線の引き方が得意でない
という特徴があります。
正直に言いまして、
低学年だろうが高学年だろうが、
ほとんどの生徒がここから出発です。
授業でじっくり、色板や積み木遊びの中で修正していきます。
①色板と設計図で、大きさや形が異なる
これがしっかりできていないと、数を量感覚でとらえることができず、
例えば、
計算を暗記処理する → 計算の工夫や暗算ができない
文章題で数直線を書くことができない
単位が異なっても同じものとしてとらえてしまう。
などなど、
将来なっていくことが、もうわかりきっています。
②斜め線の引き方が得意でない
ひとつは、指先の巧緻性が不十分の可能性があります。
これは集中力や知性の基本となってくるところです。
もうひとつは、線の出発点とゴール地点を把握してから線を引くということができていないので、
全体をみるのがあまり得意でないことがわかります。
ですので、
ざっと概観してから手順を考えたり、
黒板とノートを見比べてバランスよく書いたり、
ということが苦手です。
今回初授業の子を取り上げましたが、
小学生でめちゃめちゃ成績がいい子でも、
これらができている生徒を、まず見たことがありません。
こういう当たり前のことを入れずに、
大量にプリントをやったり、
反復演習をしたりしても、
応用可能な、柔軟な知識にはなっていきません。
この状態で中学校で、
過去問中心、
傾向と対策で、これやっとけばいいみたいな指導、
とにかく先取りで薄っぺらい理解をくりかえして、
高校の内容が理解できない、
大学での学問の面白さがわからない、
複雑なものからすぐ逃げる、
みたいな子たちに育っていってしまいます。
成績が良かった保護者ほど見過ごしがちの、
「どういう土台があったから、成績という数字になっていたのか?」
という部分にスポットライトを当てつつ、
生徒を育てていく。
これが寺子屋流です。
ごんぼっち